去り行く冬とフグの白子。

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東京に住んでいると、フグはかなり遠いところにある気がする。

日常、フグを食べる機会というのが本当に少ない。

 

もちろん、そのフグというのは真フグとかサバフグなどではなく、トラフグのことだが、そもそも寒くなったら「てっちりでも食べに行こか?」となる関西とはエラい違いだなあと思った記憶がある。

 

たしかに、関西でも天然物のトラフグとなれば数万円の支払いとなるが、それでも東京に比べたらかなり安いと思う。しょっちゅう、そんな高価な鍋を食べに行くわけには行かないから、養殖のフグを食べる機会が多い。

まあ、養殖ものははっきり言って味が薄い。てっさなんて、本当に一度に何枚も取らないと何を食べているのかわからない。しかも柚子ポン酢なんかで食べるからむしろ、ポン酢を飲んでいるような気がする。これが京都に行くと橙のポン酢で食べるから、もう少し柔らかな口当たりになる。

 

大阪の人は過剰なものが好きだからねえ。ファッションはなんやかんや言うても派手やし、声はデカ過ぎるし、味も濃いもの好きだから。。。

 

普段から慣れ親しんでいるのは呼び方にも表れる。

刺身は「てっさ」、鍋は「てっちり」。

なんか、軽いよね。気のせい?

 

さて、そんなフグの中でも特に待ち遠しいのが白子。

焼こうが鍋に入れようが、生で食べようが素晴らしい食材だ。

けれど、美味しくなるのは1〜3月。

白子が美味しくなると冬が終わりを迎えることを実感する。

そんな白子のなかでも、これは素晴らしかった。

天然物で、しかも1.5kg。

今年のフグ食べ納めということでいいかなと思うくらい満足な一夜でした。

※どこで食べたかは言えないんですが……